写真を志す若い人には、過去に見た映像をデータベース化し、いつどこかで見たことがある様な写真的場面に遭遇すると、シャッターを押して、撮った気持ちになっている人が多い。それは過去に作られたイメージとの絵合わせに過ぎない、ストックするイメージの量を、上手な写真を撮るための必要条件とする奇妙な考えが常識化している様です。確かに、フォトジェニックな対象は至るところにありますから、それに誘われ、撮らされてしまうのは仕方のない事でしょう。けれど、規範ありきの撮影は「写真の為に写真を撮る」という袋小路に入り込んでしまうだけです。